相談支援専門員から保護者の方へ · 発達支援

育児の見通し地図

気づき・診断から親亡き後まで、8つのステージを1枚でたどれる地図です。 いま必要なところだけ見ればかまいません。先の話は「そういう道があるらしい」と知っておくだけで十分です。

HOW TO USE

気になるステージを押す

下の帯からステージを選ぶと、その場に詳しい内容が開きます。

WHAT'S INSIDE

4つの見出しで統一

起きること/選択事項/相談先/タイミング、の順に並んでいます。

NOTE

地域差があります

時期や手続きは自治体で異なります。最後は担当窓口でご確認ください。

Overview Map

8つのステージ全体図

左から右へ、時間の流れに沿って並んでいます。カードを押すと、そのステージの詳細が下に開きます。

横にスクロールできます/全8ステージ・カードを押すと詳細が開きます

Legend / フェーズの色

気づき・診断(入口) 成長期(未就学〜高校) 自立準備期(就労選択支援・年金) その先(親亡き後)

STAGE 01 / 気づき・診断

気づき・診断

全国一律の期限なし・早めの相談を

起きること

  • 発達の気づき(家庭・園・健診などで)
  • 医療機関での診断
  • 自治体窓口への相談開始

選択事項

どこに相談するか。

相談先

  • 小児科・児童精神科等の医療機関
  • 市区町村窓口
  • 保健センター(=母子保健や健診を担当する自治体の施設)

タイミング

全国一律の期限はありません。困りごとが続く時点で、早めに相談してください。
専門外来は待機(予約待ち)が生じやすいため、迷っている間に日程が先になることがあります。

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未就学期の療育・デイサービスの検討へ。

STAGE 02 / 成長期

未就学期

就学の前年から動き出す

起きること

  • 発達相談
  • 園との情報共有
  • 障害児通所支援の申請(=児童発達支援などの福祉サービスを使うための手続き)
  • 通所受給者証の取得(=サービス利用を認める、市区町村発行の証明書)

選択事項

  • 児童発達支援の利用可否
  • 園との併用(園に通いながら療育も使うか)
  • 事業所選び

事業所を見比べる6つの観点

① 評価と目標

② 本人中心

③ 家族支援

④ 園・学校との連携

⑤ 人員配置と安全

⑥ 契約内容

相談先

  • 市区町村 障害児支援窓口
  • 保健センター
  • 児童発達支援センター
  • 相談支援専門員(=福祉サービスの利用計画をつくり、関係先をつなぐ専門職)

タイミング

満3歳〜就学前の3年間は、利用者負担が原則無償化されています。
就学相談は自治体差が大きいため、前年の早い時期から動きはじめてください。

要注意

就学相談の開始時期は、自治体によって大きく違います。

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小学校入学期(就学相談)へ。

STAGE 03 / 成長期

小学校入学期

法定の期限あり(11月末・1月末)

起きること

  • 就学相談
  • 学校見学・体験
  • 就学時健康診断
  • 就学先決定
  • 入学通知

選択事項|学びの場を4つから選ぶ

どれが上・下ではなく、本人の状態と学校の体制の組み合わせで決まります。

特別支援学校

専門性の高い支援。独自のカリキュラム編成ができる。

特別支援学級

通常の学校の中にある少人数の学級。通常学級との交流授業がある。

通常学級+通級

集団の中で過ごしながら、一部の時間だけ別に個別指導を受ける。(=通級指導)

通常学級での支援

合理的配慮(=困りごとを減らすための個別の調整)や支援員等で対応する。

相談先

  • 市町村教育委員会/就学先の決定権をもつ
  • 学校・特別支援教育コーディネーター/校内の支援の調整役の先生
  • 相談支援専門員/学校外の生活調整。就学先の決定権はもたない

タイミング

就学時健康診断は法定で11月末まで、入学通知は原則1月末まで
実務上は、前年度の春〜夏から教育委員会へ相談を始めるのが安全です。

要注意

「一度決めたら変更不可」ではありません。ただし、変更の手続き・時期は教育委員会によって異なります。

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小学校高学年で、中学校への引き継ぎ準備へ。

STAGE 04 / 成長期

中学校期

小6の秋から引き継ぎ準備

起きること

  • 教科担任制(=教科ごとに先生が変わる)の開始
  • 定期試験の開始
  • 部活動の開始
  • 思春期の身体・心理変化

選択事項

  • 学びの場の継続・見直し
  • 部活動への参加
  • 高校進路の検討開始

相談先

  • 担任・学年主任
  • 特別支援教育コーディネーター/校内の支援の調整役
  • 養護教諭/健康面(保健室の先生)
  • スクールカウンセラー/心理相談。診断や治療は医療機関の役割
  • 相談支援専門員/福祉サービスの調整

タイミング

小学6年の秋〜年度末に、中学校への引き継ぎ。
中学2年の後半から、高校の情報収集を開始します。

要注意

不調は「怠け」ではありません。頭痛・腹痛・睡眠の乱れなど、身体の症状として現れることがあります。

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高校進学へ(見学・入試配慮の確認)。

STAGE 05 / 成長期

高校期

中2後半から見学開始

起きること

  • 高校入試
  • 合理的配慮の申請(=試験や授業での個別の調整を求める手続き)
  • 教育支援情報の引き継ぎ
  • 卒業後準備の開始

選択事項|進学先を5つから選ぶ

同じ種類の学校でも、地域や学校ごとに中身がかなり違います。必ず見学を。

特別支援学校 高等部

障害特性に応じた教育課程。自立活動、進路支援がある。

全日制高校

日中に継続して登校する。教科の履修が中心。

定時制高校

時間帯・履修の形は、学校によって多様。

通信制高校

自宅中心の自学自習。レポートとスクーリング(=登校する授業)で単位を取る。

高等専修学校 等

職業・実務に関連する教育を行う。

相談先

  • 中学校の進路担当
  • 候補校(見学時に直接)
  • 教育委員会
  • 相談支援専門員/卒業後の福祉の調整
  • 医療機関/成人診療科への移行

タイミング

中学2年の後半から見学を開始します。

高校1年から、卒業後の生活課題を9つの領域で段階的に整理

① 日常生活

② 移動

③ コミュニケーション

④ 健康

⑤ 金銭

⑥ 対人・権利

⑦ 日中活動

⑧ 余暇

⑨ 住まい

要注意

児童福祉サービスから成人の障害福祉サービスへの移行は、自動延長ではありません。個別に必要性が判断されます。

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就労選択支援・障害基礎年金の準備へ。

STAGE 06 / 自立準備期

就労選択支援

卒業前年度から準備 詳細資料あり

起きること

卒業後の進路選択(就労移行支援・就労継続支援 等)。
就労移行支援=一般就労をめざす訓練/就労継続支援=働く場そのものを提供する福祉サービス

選択事項

どの障害福祉サービスを利用するか。

相談先

  • 相談支援専門員
  • 就労選択支援事業所

タイミング

卒業前年度から準備を開始します。
2025年10月に新設されたサービスです。

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就労選択支援ガイド(詳細資料)

サービスの中身・利用の流れ・見学のポイントは、こちらの資料にまとめています。

スマホのカメラで読み取ると資料が開きます 印刷した紙からも読み取れます

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障害基礎年金の準備へ。

STAGE 07 / 自立準備期

障害基礎年金

20歳到達が起点/3か月前から準備 詳細資料あり

起きること

20歳到達に伴う、障害基礎年金の請求。

選択事項

  • 請求のタイミング
  • 必要書類の準備

相談先

  • 年金事務所
  • 相談支援専門員

タイミング

20歳の誕生日の3か月前から準備を始めるのが望ましいです。

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障害年金ガイド(詳細資料)

必要書類・診断書の依頼の仕方・請求の流れは、こちらの資料にまとめています。

スマホのカメラで読み取ると資料が開きます 印刷した紙からも読み取れます

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成人期の生活設計へ。

STAGE 08 / その先

親亡き後

早く始めるほど選択肢が多い 制度改正あり・最新情報の確認必須

起きること

  • 親の高齢化
  • 住まいの検討
  • 財産管理・相続の検討

選択事項

① 住まい

家族同居/一人暮らし+支援/グループホーム/施設入所。
いきなり移るのではなく、段階的な移行もできます。

② 後見

法定後見(後見・保佐・補助)/任意後見。
法定後見=判断が難しくなった後に家庭裁判所が支援者を選ぶ/任意後見=判断できるうちに本人が支援者を決めておく

③ 財産の引き継ぎ

遺言・信託等の組み合わせ。(=目的に応じて複数の手段を併用します)

相談先

  • 相談支援専門員
  • 基幹相談支援センター(=地域の相談の中核となる窓口)
  • 家庭裁判所
  • 弁護士・司法書士・税理士・信託銀行

専門家はそれぞれ得意分野が異なるため、1か所で決めきらず、複数に確認することが必要です。

タイミング

「親が亡くなる直前」ではなく、親が説明できる・同行できる・一緒に試せるうちから始めます。

優先順位は「住まい」より先に「支援構造の移行」

  1. 1親以外の相談先・支援者を増やす
  2. 2親不在の時間や、短期宿泊を経験する
  3. 3住まい・日中活動を試す
  4. 4契約・財産の法的手段を整える

重要な留保|必ずお読みください

成年後見制度については、2026年6月24日公布の民法等改正法があり、施行日は今後、政令で確定される予定です。
本資料の内容は現行制度に基づくものです。配布・利用の前に、必ず最新情報をご確認ください。

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この地図の終点です。ここから先は、本人の暮らしそのものが続いていきます。

上の地図から、気になるステージを選んでください

選んだステージの詳細が、このすぐ下に開きます。

Glossary

ことばのメモ

よく出てくる言葉だけ、短くまとめました。

相談支援専門員/福祉サービスの利用計画をつくり、関係先をつなぐ専門職。

通所受給者証/障害児通所支援を使うために、市区町村が出す証明書。

就学相談/小学校でどこで学ぶかを、教育委員会と一緒に検討する手続き。

通級/通常学級に在籍しながら、一部の時間だけ別に個別指導を受ける仕組み。

合理的配慮/障害による困りごとを減らすための、その人に合わせた調整。

特別支援教育コーディネーター/校内の支援の調整役をする先生。

就労移行支援/就労継続支援/前者は一般就労をめざす訓練、後者は働く場そのものを提供するサービス。

基幹相談支援センター/その地域の相談の中核となる窓口。